Web サイトをリニューアルしました。
Hideo Yanagi • December 21, 2023

株式会社システートソリューションズの Web サイトをリニューアルいたしました。
テーマは「異次元の AI 翻訳」「第 4 世代の AI 翻訳」。
システートソリューションズでは、これまで、多様な形式・言語のテキストの分析・整形・加工を行うほか、Google Translate に代表される自動翻訳を企業業務システムに組み込むなどのシステム開発を行ってきましたが、その過程で蓄積された自然言語処理技術と関連する知見の数々を組み合わせることによって、第 4 世代と言える AI 自動翻訳の開発に成功しました。
また、Web サイトを自動翻訳する技術、Office 文書を自動翻訳する技術など、自動翻訳を業務につなげるための周辺技術の開発も 2021 年ぐらいから進み、これも一定の成果を得ることができました。
その過程で、自動翻訳の限界に直面することが増え、その解決策はないかと、さまざまな試行錯誤を重ねていました。技術用語・専門用語・固有名詞の訳語を統制したい、文体を統制したい、ポストエディットをもっと効率的に行いたい、さまざまなニーズがある中で、既存の(第 3 世代までの)自動翻訳の枠組みでは、解決が困難でした。Google 翻訳も、用語集機能を持っていますが、使い勝手が良いものではなく、また訳出品質の劣化を伴うことが多く、実用的と言い難い部分もありました。ニューラル MT と呼ばれるものは、同様の課題感が存在していました。
システートソリューションズこの数年で取り組んできた課題は、旧世代の自動翻訳が乗り越えられなかった壁を「プリエディット(可訳性を意識した原文整形処理)の自動化」で解決しようとしてきたものでした。
自然言語処理の世界は、ChatGPT に代表される大規模言語モデルの登場により、景色が一変しました。大規模言語モデルも、自動翻訳の基盤として使おうとすると、さまざまな課題を乗り越えなければなりませんが、用語・文体の統制を実現できるほか、これまでとはまったく違うポストエディットのあり方さえ可能になりました。
このような技術の進化、システートソリューションズの進化を反映させるべく、Web サイトをリニューアルいたしました。弊社で開発した、また開発中の技術の多くはまだこのサイトの中で紹介しきれていませんが、少しずつ情報を足していきます。
システートソリューションズの強みは、「ラストワンマイル」までのお手伝いができること。高性能な AI 自動翻訳を実現しただけでなく、それを業務に、既存システムに組み込み、運用にまでつなげていくお手伝いができること、そのための技術基盤を多く保有していること、であると考えています。その強みを少しでも皆様にお伝えすることができるように、この Web サイトの充実に努めてまいります。

株式会社システートソリューションズ代表取締役の柳英夫です。 旧年中は、格別のご支援とご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。 訪日外国人客数は 3,500 万人を超え、各業界で海外向けの情報発信やサービスの多言語化ニーズが急速に高まっております。当社はこれまで AI 翻訳の SIer(システムインテグレーター)として、AI 翻訳の最新技術を企業様の業務システム・業務プロセスに組み込むソリューションの企画・設計・開発・導入・運用をお手伝いしてまいりました。その中でも、Web サイトの即時多言語化を実現するソリューションは、多くの企業様から評価いただくことができました。私たちの強みは、単なる機械翻訳の導入支援だけでなく、AI のポテンシャルを最大限に引き出し、お客様の目的や要件に合わせて、高品質の翻訳コンテンツをお届けできることにあります。 昨年からは、この取り組みをさらに推し進めるために「 多層 AI 翻訳基盤 」の開発を進めてまいりました。これは、単純に文章を訳すだけにとどまらず、コンテンツを内容面・構造面の両方向から高度に分析、文脈を理解し、企業固有の言葉遣い・表記ルールに準拠し、これまでにない高度な翻訳品質を実現する技術です。Web サイトの多言語化に加え、今後は Word や PowerPoint ファイルなど、ドキュメントを活用するシーンにおいてもスピーディかつ高品質な多言語化を実現できる基盤の開発にもさらに力を入れてまいります。 2025 年も、株式会社システートソリューションズは皆様のビジネスをサポートするパートナーとして、AI 翻訳の導入・運用やグローバル戦略推進を全力でご支援いたします。本年も変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。 重ねて、皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。 株式会社システートソリューションズ 代表取締役 柳英夫

モータースポーツの聖地として、国内外のモータースポーツファンが集まる鈴鹿サーキットは世界的にも知名度が高く、特にコロナ禍後に海外からの来場客が回復するにつれて、外国語での情報発信は重要な取り組みとなりました。 従来、人手で管理していた英語版、繁体字中国語版サイトは現在 Web サイトの自動多言語化ソリューションである Cistate Translation Proxy により運用されています。本記事では鈴鹿サーキットが多言語サイトの運用で直面した課題、自動化ソリューションの導入に至った経緯、導入後の運用についてホンダモビリティランド株式会社 鈴鹿サーキットのWebサイトご担当者にお話を伺います。